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平成23年の初めにあたって
                                        会長 葉梨之紀

 全国の有床診療所の先生方、新年おめでとうございます。
 厳しい環境の中、地域医療に日夜がんばっておられることと拝察いたします。
 昨年の診療報酬改定では、初めて有床診の点数が僅かにUPいたしましたが、これまでが極端に低い入院基本料であったため経営の改善効果は少なく、残念ながら有床診のベッド閉鎖は例年と同じく進行しております。
 国の医療政策は、大病院を中心に考えられており、国民が先ず初期治療に訪れる無床診療所や有床診療所・中小病院は後回しにされているようです。
 昨年の改定前に出された民主党政権による診療報酬増額の比率では、病院10に対し診療所は僅か1であり、これは地域医療崩壊の現状をはっきりと認識していない結果と言わざるを得ません。
 しかし、われわれ現場で地域医療に携わる立場としては、国民の命と健康に責任を持たねばなりませんし、仕事を投げ出すわけにはいきません。次回改定に向けて、政府や行政担当者はもとより、国民にも現状を良く説明して理解を求め、少しでも地域医療が改善するよう働きかける必要があります。
 平成24年度は、医療保険と介護保険の同時改定が予定されています。今、介護の分野では医療的な処置が必要な高齢者が増えてきておりますので、地域に密着して入院治療も行える有床診療所の役割が、今後ますます大きくなると期待されております。一般病床へのショートステイは勿論、地域における医療連携・介護との連携も更に必要となってまいります。今後は、行政や地域の医療機関、介護事業所との連携等に積極的に有床診療所が携わり、中心的な役割を担うとともに、医師会や行政にも協力して地域の医療政策・介護政策にも関わる努力をしていくべきであろうと思います。
 今年も引き続き、有床診療所の地位の確立と安定経営のため、また地域医療充実のために頑張って参りたいと存じますので、皆様のご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。

最終更新 (2011年 1月 12日(水曜日) 18:48)